コンポストたい肥【好気性・嫌気性・入れられる生ごみ】

コンポスト


今回はコンポストの種類と分解できる生ごみの違いについて書いてみようと思います。

たい肥作りは家庭菜園においてとても大切で、微生物を育てるような感覚もあって、とても楽しいものです。

しかし、コンポストの仕組みは奥が深く調べられる情報にもばらつきがあるため、理解して実践しにくいという面もあります。農家さんが行うような多量の有機物を一気に発酵させ高温を維持する方法もあれば、私たちのように一般家庭で日常的に生ごみを入れるような方法もあります。

さらに、好気的に発酵するか、嫌気的に発酵するかでもやり方や処理できる有機物が違ってきます。調べるほどに迷路の中に入ってしまう人もいるかもしれません(かつての私たちがそうでした笑)。


我が家ではキッチンの『密閉式コンポスト』と裏庭の『開放式コンポスト』の二種類を使い分けています。


コンポストの活用の仕方は、設置する場所の条件やそれぞれのライフスタイルによって変わります。

基本を学び、あなたの暮らしにマッチした方法を模索してみましょう。


我が家のキッチンコンポスト&屋外コンポスト

まず、我が家のコンポスト事情の概要をご説明します。


うちにはコンポストが2種類あります。

購入した密閉式コンポスト
市販の菌床


一つは、キッチンに置いた【密閉式コンポスト】。これは、専用のコンポストバケツに生ごみと菌床を入れて密閉発酵(嫌気性発酵)させるものです。生ごみを入れるたびに市販の菌床をふりかけ、中蓋をして空気を遮断、最後に完全密閉するやり方です。

発酵した生ごみを『ぼかしあえ』と呼び、これはまだ未熟たい肥なのでこの後土に混ぜて完熟させなければいけません。



密閉式コンポストについては別記事でもまとめていますので、こちらをご覧ください。↓




もう一つが、裏庭においた【開放式コンポスト】。

木材で制作したDIYの開放式コンポスト。



『開放式』というのは私たちは名付けた名前(密閉式の反対ですね)です。キッチンから出たそのままの生ごみや、一次発酵済みのぼかしあえ、枯草などを土の中に入れてゆっくりと発酵・分解させます。時々切り返して(土を混ぜて)空気を入れるので、開放式と呼ぶようにしました。

こちらは定期的に切り返し(混ぜる)を行って空気(酸素)を入れてあげなければいけません。酸素を好む菌によって分解をしてもらうやり方です。私たちの環境では半月に一度くらい切り返しています。

屋外のコンポストはこちらの記事にもまとめています↓


発酵の仕組み別の分け方【好気性・嫌気性】

生ごみを発酵・分解する方法は、まず【好気性か嫌気性】という括りで分けることが出来ます。


我が家のやり方を表でまとめると、このようなかんじです。↓

コンポスト様式推奨設置場所入れるモノ発酵培地
①密閉式キッチン生ごみ市販の菌床
②開放式屋外ぼかしあえ(一次発酵した生ごみ)/枯草 など

私たちの取り組みとしてこのようにまとめましたが、実際にはいろんなやり方のバリエーションがあります。嫌気性は市販の菌床でなくても出来ますし、キッチンでなくてもいいのです。便利さや清潔さなど求めるライフスタイルで変わります。例えば、好気性のコンポストは虫が侵入しやすいですし臭いも完全に防ぐことは出来ませんので、キッチンでなく屋外に置く、みたいなイメージです。

次に、分解できる生ごみの種類をまとめてみます。

コンポスト様式処理できる生ごみ
①密閉式(嫌気性)植物性の残渣/動物性の残渣(卵の殻/魚や動物の骨や肉)/油
②開放式(好気性)植物性の残渣

密閉式は動物性の生ごみや油も入れていいとされていますが私たちは入れていません。分解に時間がかかりますし、腐敗のリスクも高まります。



我が家の生ごみ循環の流れは以下のようになっています。

色々試した結果、現時点ではベストな生ごみ処理方法です。

①キッチンの密閉式コンポストで一次発酵(ぼかしあえ)させる。

②ぼかし合えが出来たら裏庭の開放式コンポストに移して完熟たい肥にする。

③出来たたい肥をレイズドベッドやプランターに入れて、野菜を育てる。

④使い古した土を再度コンポストに入れて再生する。


屋外コンポストだけでも生ごみ処理は十分に可能ですが、その場合は毎日外のコンポストまで生ごみを運ばなければいけません。キッチンに清潔さを確保できるコンポストがあるというのが私たちにとってはかなり便利さを感じています。

ライフスタイルに合わせてオリジナルのコンポスト方法を考えていくのが良いと思います。

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